蒼穹のファフナーTHE BEYOND 一話二話三話感想

一度しか見ていないふわふわした状態で書いているので事実誤認等含まれます。

ネタバレと勢いしかない時系列が不順同の感想。ずっと混乱しています。ていうか書いてから読み返したらずっと一騎と総士の話をしています

 

 

うわ蒼穹のファフナーTHE BEYONDめっっっっちゃおもしろいアニメだ!!!!!!!!!!

という気持ちと思い入れのある大切なキャラクターに対する感情で情緒がめちゃくちゃになっていて、今お茶湧かしているやかんが沸騰するのを五分くらい前に突っ立ってぼーーーーっと見つめてました 情緒がめちゃくちゃ

まだ誰の感想も見てない状態でこれを記録しておきたくて書いてますこれを

 

まさかこんなに総士くんが「主人公」だと思わなくて!!!1話最後のOPから!!いきなり!!!あーこれは総士くんの物語なんだって思いました 総士ではなしえなかった物語というか総士くんだからこうして主人公として成立する物語なんだって

 

真壁一騎が完全にミールの申し子で……

覚悟はしていたけれど、私は正直せいぜい「箱舟」だと思ってたんですよ。思ってたら2話でいきなりEmpty worldだったから……そっか…そっかあって…

操にわざわざはっきりと「心が消えていく」「もう空をきれいだとは思わない」って言わせてるってすごい

そして一騎自身のふるまいもそれを納得させるきびしさ、容赦のなさで、いままでの一騎が捨てきれずにいたずっと見せていた情がなくて、だけど、そこには、あの総士くんをみつめる目には、総士くんを眠らせたあとそっと抱くやさしい手つきには、「ある」じゃないですか……それが…そんな……

「幸せな夢を見てるか」「真実を知りたいか、知れば平和を失うかもしれない」「大きくなったな、総士」「おまえがどんなふうに暮らしているか見たかった」

一騎は「おまえたちは総士に自分たちが人じゃないことを教えなかった」と言った、それって裏を返せば彼らがみずからの正体を総士くんに告げて総士くんがそれでも彼らと生きることを選んでいたのなら、その未来を選ぶのなら、一騎の偽竜宮島での選択はまた違ったものになったのかもしれない

否応なしに辛い現実を受け入れて育っていかなければならないみずからの島と、たとえまがい物でも幸せを平和を享受することができるあの場所。一刻も早く総士くんを奪還しなければならないだろう、敵の本拠地にローンドッグで先行している状況で、それでも一騎は何度も「真実を知りたいか」と総士くんに選択をさせるし、一日の猶予を持った。「しあわせでいてほしい」と祈るこころがあるから。

だけどそうはならなかった。総士くんは何も知らされていなかったし、そのまま何も知らないまま平和でいることを選ばなかった。一騎はそうなることだってきっと知っていた。そこには「皆城総士」に対する信頼があるんだ。

 

先にもうちょっと一騎の話します。(あとで総士くんの話をしたい)

「おまえたちは人じゃない」、すごいつらいですよね……「こいつは人ではない、人と信じ込まされた怪物だ」

それでも「俺は、おまえを信じる。おまえの心はいまどこにある」と対話を求めた一騎が、戦うことしかできなくても、せめて対話することはあきらめないと言った一騎が……心は同じままではいられないから……

私は、一騎が人の心を失うということに対して、すごくわくわくしてしまう興奮する感情と、つらくてかなしくなる感情とどっちもあって。

いままでのファフナーの相互理解ってどちらかというと「フェストゥムが人間に近づく」がすごく強かった気がして、だから「フェストゥムは泣かない」けどHAEでは「いたい、たすけて」って涙を流すようになったし、空がきれいだと思うフェストゥムが表れた。それが「よいこと」として描かれてきた。今度は感情を学んで別離に泣き叫ぶフェストゥムまで現れた(しかもウォーカーじゃん……)

一方で「人間がフェストゥムに近づく」は、あまりプラスじゃないというか、どうしても「かなしいこと」だと描かれがちな気がして。それがなんかやだったんですよね。にんげんがそんなたいそうなもんかよー!って苛立ちがあって(でもファフナーは人間賛歌、ひいてはHAE以降は生命賛歌の物語なのでそこを絶対的に肯定するんだろうということはわかっているしそこが好きなところでもあります)

それがここにきて、真壁一騎が。「心で話すことができるのが人間」だと言った真壁一騎が。

総士は最後まで人として生きて人として死んだ。みずからのフェストゥム性を最後には受容し、それでも人間であろうとした。人間であることを選んだ。一騎は、はたして、人間であることを選ぶのか。

だから一騎が、「心が消えていく」ことをどんなふうに受容してくれるのか、それが私はとてもとても楽しみで、こうふんするんです。それは事実なんです。まして作中でかなしいことだとして描かれる「人間でなくなる」ことを選んでまで一騎が選んだもの、未来、それが一騎自身の選択であることはもちろん「未来へ導け」といった総士のことばがあるから……そこで交わっているから…と思うとなおさらなんです。

だけどね………じっさい見るとね……想像以上につらい!!!!!!これは思い入れのあるキャラクターが私たちの知るそれではなくなっていくというつらさなのかもしれない、感情のすえに総士と心を重ねた一騎だから、その心が、感情が一騎のものではなくなっていくということがつらいのかもしれない

でもやっぱり最後には受け入れてほしいと思うよ…自分でなくなるということを…総士との関係の果てに自分が自分でなくなるということも肯定した一騎だから…

ここぜんぜんまとまってなくて整理がついてなくて めちゃくちゃ 情緒がめちゃくちゃの原因その1です

ていうかパンフ!!!「無限のクロッシングによってあらゆる者の痛みを背負ってしまう」て!!それはジークフリードシステムに搭乗していた皆城総士では…???

 

 情緒がめちゃくちゃの原因その2!!総士くん!!総士だ!!!

なんか生誕祭とかで提示されていた総士くんがあまりにも総士とは違っていて、だからより一層、今回はじめて目にした総士くんの要素の端々に総士を感じてしまって…ああ総士くんは総士じゃないけど総士なんだって…いままではその「総士じゃない」をつよく感じていたのに、なんだか「総士なんだ」をものすごく実感した

単純なせりふの言い回しとかだけじゃなくて、偽竜宮島の在り方に疑問を呈したこと、行動力、頭が回ること、とか、なんか……なんかわかります!?わかりますか!?すごい「総士」だったんですよね!!

きやすさんの声もすごくて すごい アンチエイジング 19歳の総士とは決定的にちがっていて、だけどけして14歳の総士でもない、だけどまぎれもなく「総士」の声だった。総士くんは総士だった。ニヒトに搭乗して憎しみに支配された総士くんの「真壁一騎、お前を消してやる」、ニヒトに搭乗した総士の変性意識化の声……だったじゃないですか………

そう!ニヒト!!「死んでいた機体」というのがすごくぐっときて…ニヒトも総士と同時に存在を終えたんだなって…それが総士くんという核を得てふたたび生まれ変わったんだって、「これが憎しみ」ってフェストゥムである操がうめくほどの憎しみの感情を抱えたニヒト、そんな怨念を受けてさえみずからを律し続け、人であることを選び続け、ニヒトを支配して語りかけ、「怖いか、僕もだ」ってともにいなくなった総士

そんな「死んだ」ニヒトが総士くんという核を得て生まれ変わり、だけどその総士くんが皆城総士の声を聴いてすら憎しみをたぎらせて感情のままにニヒトを駆るというの…すごくないですか…

いまはまだ虚無と憎しみの塊であるマークニヒトが、今度も総士くんと一緒に生まれ、学び、皆城総士がかつてみずからの選択のすえに見つけた「愛」を知るんですか。「愛を抱いた核」なんですか この場合の「愛」とはわたしは「互いの祝福の彼方で会おう、何度でも」の話をしています

総士くんがはしるたびポニーテールちょこちょこしてかわいいですね(インターバル)

傷の………あのさ……あれ……わかります?わたしはまだわからないです わからない わからない………

単に「皆城総士としての運命を受け継ぐもの」としての皆城総士の象徴としての傷なんだろうか それはすごく 総士という存在を象徴するものはきっとまぎれもなくあの傷で、それはすごく来るものがある

だけどあれがもっとこまやかな「皆城総士として真壁一騎の与えた傷によって存在を規定された」ということなら それはなんか……だってその「傷」って、結局はにせものの存在であった妹の喪失によるものなの…?という気持ちがあり…もちろんお互いを大切に思う気持ちはたとえにせものであっても、総士くんとフロロにとってはほんものだった、ほんものの感情だった

でも でも……ここがまだ言語化できないです わからない気持ちがつよい だれか助けてください わからせてほしい……

あと美羽がけして「パパ」って呼べなかった道生さんの姿をしたものを「父さん」って総士が呼ぶのすごいつらい

「おにいちゃん」もつらいけど!!

たったひとりの肉親で、幼いころから心にあり続け、その存在すべてをかけて守りたかった妹である乙姫を失ったときですら「乙姫、還ったのか」とただおだやかに受け入れた、受け入れるしかなかった総士、そして総士くんが「つばきを返せ」ってあんなに手放しに憎しみをたぎらせて…ほかでもない真壁一騎

総士を返せ」と半狂乱で絶叫し慟哭した真壁一騎に言えるの…すごく…すごく…言葉にならないです。

何故に・・(辛い出来事があった本編を癒すような心に染みるバラードとは!!!!!!!!!!!?????????)

 

でねー一騎と総士くんの関係ね(ごめんねこの話ばっかりして)

総士くんを片手に抱き、かつての総士と同じ姿で「敵」を同化する一騎

ぐわ…………ですよね…………おまえそれが見たかったんやろ……という……なんか誰でもない「概念上のオタク」に語りかけてしまう………

いや正直わたしはぐっときました ぐっときたというか「一騎と総士くんすげーな!!!!!??????」て混乱の中にずっといました ずっと混乱していた 総士くんがラジオ越しの一騎の声を聴き瞳をかがやかせたときからずっっっっっと「ウワーーーーーー!!!」だった(ところでいまはもう沈んでしまったかつての故郷の我が家とまったくおなじつくりのにせものの前にひとり腰かけ総士くんのことを思う真壁一騎すごくないですか!!!!!!!!!!???)

でもなんかそのウワーは一騎と総士くん固有の関係にたいするウワーじゃなくて…ほんとうに一騎と総士の関係を下敷きにしてしまうというか…なんか…ちがうんです。かといってその下敷きのうえに一騎と総士くんの関係をみているわけでもなくて…ごめん…ほんとに…という罪悪感のようなものが生まれる

だって…一騎の片腕に収まる総士くんって…とか……総士にたいして一騎はああいうふるまいを絶対にしなかった……とか……

劇場を出ると同時になんか記憶がすべて失われてしまったのでこれはもう一回見ます、見てから考える、記憶を失ってしまったから すごい…の感情しか残っていないから

 

はあ

あの…異性愛の話します?しちゃうか??待ってまだちょっとむりかも

いやこれはもうほんとに異性愛の悪口になってくるので信頼できる人に口頭で伝えます わたしにはつらかったということしか書けない

いままでのファフナーにおいてそういう異性愛や生殖というものが「主人公」たる一騎や総士に課せられず周りに分散していた、(まあだから周囲がヘテロ祭りだった)というのはつらくもありつつ私の救いだったので だから 今度のOP 美羽 ねえ……なにも言えないです。なにも言えないです。この話はここで終わりです。

 

なんかでもほんとうに新しい物語がはじまったんだという感覚が強くて

蒼穹のファフナー超おもしろいアニメだ!!!!!!!

見るまでは大丈夫か 大丈夫じゃない むり という気持ちだったんですけどぜんぜん大丈夫!!!たのしみ!!!はやく4話を見せてくれ!!!!

この感想文は混乱したままおわります またなんか思い出したら追記じゃなくて別記事かふせったーで垂れ流すかもしれない